般 若 理 趣 経 (百字偈)
菩 薩 勝 慧 者 乃 至 尽 生 死 恒 作 衆 生 利 而 不 趣 涅 槃 般 若 及 方 便 智 度 悉 加 持 諸 法 及 諸 有 一 切 皆 清 浄 欲 等 調 世 間 令 得 浄 除 故 有 頂 及 悪 趣 調 伏 尽 諸 有 如 蓮 體 本 染 不 為 垢 所 染 諸 欲 性 亦 然 不 染 利 群 生 大 欲 得 清 浄 大 安 楽 富 饒 三 界 得 自 在 能 作 堅 固 利
「般若理趣経」は、真言密教の根本的立場である即身成仏の思想を説いた経典である。般若の智恵をもってみると、存在する全てのものはそのままが仏の世界であり、何物も厭い嫌うべきものはない。そこには一切のものが肯定される。この般若の智恵をもって、日々に菩薩行を実践することを説いている。この智恵を獲得するということは又、日々を菩薩行に生きることにほかならない。堂々回りのようであるが、このことによって「こころ」に磨きがかかり次第に深く、広くなっていくのである。百字偈はこの経典の大意を簡潔に述べたものである。
「心経」が、現実世界に立脚して徹底的に思索を凝らし仏の世界を見つめているのに対し、理趣経は仏の世界から見た現実世界を説いたものである。色彩でいうと、理趣経は極彩色。心経は無色。
